アニねーちゃんのANIME CHANNEL!~2016.3.25~

2016.3.25 / LOVE HIGASHIKU4月号

秒速5センチメートル [アニメーション映画2007年/監督 新海誠]

byousoku5cm

「時間と距離」をテーマとした短編3話の連作で描く構想となっており、物 語は東京の小学校を舞台に始まる。東京の小学生、遠野貴樹と篠原明里は互いに「他人にはわから ない特別な想い」を抱き合っていた。この先もずっと一緒だと思っていた貴樹だったが小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校、それきり会うことが無くなってしまう。それか ら半年が過ぎた夏のある日、明里から突然手紙が届きそれをきっかけに文通を重ねる様になる2人。しかし、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない」そう思った貴樹は明里に会いに行く決意をする。しかしその約束の日、関東では大雪となる。当初の予定は大幅に狂い、時間だけがただ残酷に流れていく…。約束の場所に到着したのは4時間後。明里は待合室でずっと待っており、手紙で話した桜の木を見て小さな納屋で一日を過ごした。翌日の朝、鹿児島に行っても「手紙を書くよ」と約束し別れる。

いつしか文通も途絶えてしまった明里に対しての気持ちを忘れられずに大人になった貴樹はただひたすら仕事に追われる日々。3年間つき合っていた女性からは「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われ自身の心が彼女に向いていないことを見透かされてしまう。貴樹自身も自分自身の葛藤から若き迷いへと落ちてゆく。しかし、貴樹の心は今もあの中学生の雪の夜以来ずっと、自身にとって唯一の女性を追い掛け続けていたのだった。一方、明里は…。

大人になった彼らの自らへの自問自答を通じて魂の彷徨を描いた表題作。